【メイキング・SAI】美しい髪でキャラを魅せろ!自己流髪の塗り方講座
こんにちは~Taku(@takumuda_1093)です。
今回は、過去に投稿した「魅せる目の塗り方」の記事に続き、個人的塗り方講座をしていきます。
でも、今回紹介する塗り方は、簡単に塗れるように研究しているから安心して!
と、いうことで早速…
目次
1.髪はキャラを魅せる重要な要素
過去に「目はキャラ絵の命」という記事を書きましたが、「髪」もとても重要な要素になります。
どれだけ目や肌を綺麗に塗っても、髪の塗り方が良くないと、キャラの魅力は生まれません。
なので、毛の流れや立体感、光沢を意識した美しい髪を描いていくことが重要になります。
髪の流れも意識していなかったから、つむじと前髪の向きがバラバラで、違和感が凄かったよ…。
2.使用ソフト・イラストについて
今回使用するソフトは「ペイントツールSAI」になります。
一部説明は「SAI」の内容になりますが、他のペイントソフトと大きな違いはないため、汎用的に読めるかと思います。
描いたのはオリキャラの「ハルカ」ちゃんだよ!かわええわ〜
「ふとした涙」
メイキング記事をブログにあげる予定です。#イラスト #ブログ pic.twitter.com/F11BZPH0NT
— Taku@絵描き兼ブロガー(多分) (@takumuda_1093) May 31, 2020
「切ない」というか「守ってあげたい」みたいな…!!
まぁいいや。とにかくこのイラストを見本にして話を進めていくよ!
文章では説明しづらい箇所がたくさんあるので、画像をできるだけ多く入れて説明していきます。
3.実際に塗ってみよう
①線画を用意する
まず、線画用のレイヤーを作成し、線画を描いていきます。
色は黒で塗っていきます。
この時、真っ黒な色(#000)で塗ってしまうと、重たくバチバチとした印象を与えてしまいます。
なので以下のカラーピッカーのように、少し暗い色(グレー寄り)を選びます。
色選びが完了したら、[鉛筆]で線画を描いていきます。
まず、キャラのつむじがどこにあるのかを決めます。
つむじの位置を決めたら、以下の画像のように、髪の流れを意識して毛先を描いていきます。
ここで重要なのは、線に強弱を付けて描いていくことです。
ただまっすぐな線を引いているだけだと、淡々としたイラストに見えてしまいます。
なので、毛束が重なる位置の線を太くするなど、メリハリのある線を引いていきましょう。
これで線画が完成しました。
②下地となるベースの色を作る
髪の下地となる色を塗っていきます。
(今回は髪の毛の塗り方なので、顔や服はすでに配色済みです。)
線画用のレイヤーの下に[髪]というレイヤーのグループ(フォルダ)を作成します。
レイヤーのグループが作れたら、その中に[ベースレイヤー]を新規作成します。
次に[線画レイヤー]を選択した状態で[選択ツール]を選択し、色を塗る範囲を選択していきます。
色を塗る範囲が選択できたら、[ベースレイヤー]に戻り、[鉛筆]でベースの色を塗っていきましょう。
これで髪の下地を塗ることができました。
③3段階の影を入れる
3段階の影を塗っていきます。
単に影を一色で塗るだけでは美しい髪にはなりません。
なので、3段階で塗ることによって立体感を出していきます。
影(1段階)を塗る
1段階目の影を入れていきます。
[ベースレイヤー]の上に[影レイヤー1]を作成します。
このとき色がはみ出てしまわないように「下のレイヤークリッピング」にチェックを入れておきましょう。
色はベースよりも彩度を低くした色を使用します。([乗算]で塗るのも可。)
影の色が作れたら、どこから光が入っているのかを考えながら[鉛筆]で塗っていきます。
見本のイラストの場合、光は左上から入っているので、頭の右下・後ろ側に影を多く塗ります。
毛束の右端にも影を塗ると良いでしょう。
これで1段階目の影を塗ることができました。
影(2段階)を塗る
2段階目の影を塗っていきます。
[影レイヤー1]の上に[影レイヤー2]を作成します。
色は1段階目の影と同じ色を使用します。
ペンの種類を[マーカー]にして、1段階目の影から上に付け足しながら塗っていきます。
文章では伝えづらいですが、以下の画像のように塗ってもらえば立体感が出せます。
イメージとしては1段階目の影を伸ばすように塗る感じです。
これで2段階目の影を塗ることができました。
[マーカー]は色々な場面で使えるからマジで便利なツールだよ!!
影(3段階)を塗る
3段階目の影を塗っていきます。
[影レイヤー2]の上に[影レイヤー3]を作成します。
色は、1段階目の影の色よりも暗くして使用していきます。
頭や髪の毛の一番奥に塗っていきます。
これで3段階目の影を塗ることができ、立体感が生まれました。
④反射光を入れる
3段階の影が塗れたら、「反射光」を入れていきます。
「反射光」とは、光が当たっている面から跳ね返ってくる光のことを言います。
まず、[影レイヤー3]の上に[反射光レイヤー]を作成します。
このとき、レイヤーの種類を[スクリーン]にしてください。
色は以下のような水色を選びます。
ペンの種類を[マーカー]にし、影の中で一番暗くなる場所に塗ります。
この時レイヤーの不透明度も任意の値まで下げましょう。
見本画像では、赤丸で囲った辺りに入れています。
髪以外の色ぬりでも積極的に使用していこう!
⑤2段階の光を入れる
影が塗れたら、2段階の光を入れていきます。
光も影と同様、複数の段階に分けて塗ると立体感を出すことができます。
光(1段階)を塗る
1段階目の光を入れていきます。
[反射光レイヤー]の上に[光レイヤー1]を作成します。
このとき、レイヤーの種類を[発光]にしてください。
色は、ベースの色よりも明るい色にします。
色が選べたらペンの種類を[マーカー]にして塗っていきます。
見本のイラストでは、左上から光が当たっています。
なので全体的に左側に光を入れています。
このままだと光が強すぎるので、レイヤーの不透明度を任意の値まで下げます。
これで1段階目の光を塗ることができました。
光(2段階)を塗る
2段階目の光を入れていきます。
[光レイヤー1]の上に[光レイヤー2]を作成します。
このとき[光レイヤー1]と同様に、レイヤーの種類を[発光]にしてください。
色は[光レイヤー1]と同じものを使用し[鉛筆]で塗っていきます。
こちらも光が強くなりすぎるので、不透明度を任意の値まで下げておきましょう。
細かな円が連なっているように塗っていきます。
光の当たりが強い箇所は太く、弱い箇所は細くして塗ります。
これで2段階目の光も塗ることができました。
⑥グラデージョンをかける
光まで塗れたら、全体に「グラデーション」をかけていきます。
レイヤーは、[ベースレイヤー]に戻って塗っていきます。
色は「影の一番暗い箇所」と「光の一番明るい箇所[スポイトツール]で適当に色を取って使用します。
上の方が明るく、下の方は暗くなるように、グラデーションをかけていきます。
[ピクセル不透明度を保護します。(保護)]を選択して、色がはみ出ないようにしましょう。
[ベースレイヤー]が終わったら、[影レイヤー1]にも同じ手順でグラデーションをかけていきます。
色は[ベースレイヤー]と[影レイヤー3]の色をスポイトツールで適当に取って使用します。
だから軽くふんわりとグラデーションを入れてあげるのがポイント!
⑦線画の色を馴染ませる
最後に線画の色を変えていきます。
黒い線のままだと、イラスト全体に硬い印象を与えてしまいます。
絵柄にもよりますが、基本的には塗った色に馴染ませてあげると素敵なイラストになります。
全体的に赤みのある色に変えていきます。
次に、前髪と肌(顔)が重なる場所に軽く肌の色を混ぜていきます。
すると、より自然で立体感のある髪になります。
最後に任意で手直しや付け足しをして完成です。
4.本格的にイラストの描き方を学びたいって方におすすめなサイト
最後におすすめなイラスト講座サイトを紹介します。
この記事を読んで頂いている人の中には「本格的にイラストの描き方を学んで将来の夢を叶えたい!」と思っている方も多くいらっしゃると思います。
そんな方におすすめなのがパルミーというお絵かき講座サイトです。
パルミーでは、多くの有名イラストレーターが講師をされているので、より本格的な技術を身に付けることができます。
講座では画像だけでなく、動画を見ながら学べるので、静止画よりも理解しやすいことが利点です。
また、いつでも好きなときに受講できるので、仕事や学校で時間が取れない方でも気楽に学べる点は大きな魅力です。
現在無料お試しもできるので、これを期に登録してみてはどうでしょうか!
5.まとめ
今回は髪の毛の塗り方を紹介していきました。
色塗りはキャラクターに命を吹き込ませる大切な要素になります。
なので、今回の塗り方を参考にして魅力的なキャラ絵を描いてもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント一覧
この記事を参考にclipstudioでやってみて、自分が満足するぐらいの色塗りが初めてできました。
ありがごうございます!
絵描き初心者さん
コメントありがとうございます!
お役に立てたようでとても嬉しいです!!
今も、より一層綺麗に髪が描けるように研究を重ねているので、
また改めて塗り方講座の記事を書こうと思っています!
その時はまた参考にしながらイラストを描いてもらえると嬉しいです!
今後ともよろしくお願いします!!
参考になります!
楸さん
コメントありがとうございます!
随分とお返事が遅れてしまい申し訳ありません。
参考になったとのこと、とても嬉しいです!!
現在この記事を書いた当時と塗り方が変わっているので、
また今の塗り方バージョンの紹介もできたらと思っていおります!!
今後ともよろしくお願いします!!